引き際は難しい
本年もよろしくお願いいたします。
さて、本題に入る前に最近感じていることがあります。それはアメリカのトランプ大統領による新”ドンロー主義“のえげつないやり方に対するやり場のない怒りの感情です。ここ数年アメリカ等西側・自由主義陣営はロシアによるウクライナ侵攻を非難してきました。しかし、ベネズエラに対する現職大統領の拉致、勾留はその強引なやり口もあり、結局大国の野望・強欲の前に同国のような弱小国は抵抗できないという事実を示しました。この出来事は世界が弱肉強食化しているということを改めて思い起こさせ、国際協調などは美辞麗句に過ぎないと悲観させるのに十分なものとなりました。これではアメリカはウクライナに侵攻したロシアや台湾併合を目論む中国と何も変わらないし、非難する資格はないということになる。残念です。
さて、今回は「引き際は難しい」というテーマとしました。何事も始めるのは易く止めるのは難しいものです。具体的には先日我が家に届いた運用報告書が悩みのもとです。そこには2023年7月に運用を始めた投資信託(日米連続高配当株式ファンド)が1,449,029円の時価評価(元本 1,000,000円)になっていると記載があります。運用2年半で実に44.9%の値上がりです。最近の日本株の最高値更新で株や投資信託を保有していた人はこのように評価益を抱えているはずです。でも、誰も処分・売却を勧める人はいません。証券会社や銀行は最近「預かり資産」営業を重視しています。昔のように回転売買で販売手数料を稼ぐ営業から預かり資産から得られる安定的な信託報酬等で稼ぐ方針です。ですから銀行等からこれだけ儲かってますよ、売却して実現益にしましょうとは決して言ってきません。結局自らの相場観・運用方針にしたがってこのまま運用を続ける・売却して実現益とする等の判断を自らするしかないことになります。(銀行等は売却すると所得税で20%取られてしまいますよと脅してくるでしょうが)結局私は半額を売却し、半額で運用を続けることにしました。いつの時代も今の相場がいつまで続くのかという問題は投資家を悩ませてきました。投資をしましょう・始めましょうという掛け声はよく聞いても実際に投資を始めたらいつが売り時なのかのアドバイスはほとんどありません。自分の投資方針、例えば将来2割値上がりしたら売却する、というような自分なりのルールを持ち、守る必要があります。やはり「引き際は難しい」のです。
CFP 重田 勉